サクサク音とシュワシュワ音のマリアージュ
ある週末のこと。ちょっと贅沢したくて、近所のカウンター天ぷら屋さんにおじゃましました。目の前で揚げられる季節の野菜やぷりぷりの海老たち。その音を聞くだけで、もう口の中は「準備OK」状態。
「お飲み物はどうされますか?」と聞かれて、つい「ビールで!」と言いそうになったけれど、メニューの隅に見つけた「Champagne」の文字。気になって、「じゃあ、シャンパーニュでお願いします」と頼んでみたんです。
これが、もう……びっくりするほど美味しかった。
天ぷらの衣のサクサク感と、シャンパーニュのシュワッと軽やかな泡が、まさに口の中で踊る感じ。あの感動、ちょっと誰かに伝えたくて。今日はそんな「天ぷら×シャンパーニュ」のお話です。
天ぷらに合うのはビールだけじゃない
天ぷらと聞くと、日本酒やビールが定番って思いますよね。実際、それらもすごく合います。でも、シャンパーニュは“泡”という武器を持っていて、それが天ぷらに想像以上にマッチするんです。
まず、天ぷらの衣。これは油をまとっていて、とっても香ばしくて魅力的。でも、口に残る油分がちょっと重く感じることもありますよね。そこで登場するのが、シャンパーニュの繊細な泡。
この泡が油っぽさをサッと洗い流してくれるんです。そして口の中をリセットしてくれるから、次のひと口がまた美味しくなる。これ、ちょっと魔法みたいじゃないですか?
シャンパーニュが天ぷらに合う3つの理由
理由はたくさんあるけれど、私なりに感じた「ぴったりポイント」をまとめると、こんな感じです。
1. 爽やかな酸味で油を中和
シャンパーニュはしっかりした酸が特徴。これが、天ぷらの油っぽさをスーッと和らげてくれます。例えば、茄子や舞茸のように油を吸いやすい野菜でも、さっぱり楽しめるんです。
2. 繊細な泡が衣の食感を引き立てる
天ぷらの命とも言える“衣のサクサク感”。シャンパーニュのきめ細やかな泡と合わさると、そのサクッとした食感がより際立って感じられます。口の中がまるでオーケストラのよう。
3. 香ばしさと熟成感のハーモニー
シャンパーニュの中でも、特に「ブラン・ド・ノワール」や「長期熟成タイプ」には、ちょっとしたトースト香やナッツ香があります。これが、天ぷらの衣の香ばしさと絶妙に合うんです。例えば、海老や白身魚の天ぷらにぴったり。
おすすめのシャンパーニュ3選
気軽に試せる価格帯で、天ぷらと相性抜群なおすすめシャンパーニュをご紹介します。お家で天ぷらパーティーする時にもぴったりですよ。
🥂シャルル・ド・カザノーヴ ブリュット
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手頃な価格でありながら、本格的なシャンパーニュの美味しさを感じられる1本。泡のきめ細かさとリンゴのような香りが特徴で、天ぷらの軽やかさとよく合います。
🥂ジャン・ヴェッセル・ブリュット
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ピノ・ノワールを主体にしたブラン・ド・ノワール。ほんのり香ばしいニュアンスが、穴子やキスの天ぷらと素敵なハーモニーを奏でてくれます。
🥂ドラピエ カルト・ドール ブリュット
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オーガニック志向の方にもおすすめの1本。柑橘とハチミツのニュアンスがあり、海老天やかき揚げとの相性が抜群。特に天つゆより塩で食べる時に映えます。
家で楽しむなら?天ぷらのポイントも
お家で天ぷらを楽しむときは、「揚げたて」「塩で食べる」「素材をシンプルに」がシャンパーニュと合わせるコツ。
私のお気に入りは、れんこん、ししとう、エリンギ、そしてちくわ磯辺揚げ。冷蔵庫にあるものでOKですし、ちょっとしたお塩だけで、立派なアペロになりますよ。
それに、泡と一緒ならいつもの夕飯が、ちょっと特別な時間に早変わり。お風呂あがりの「お疲れさま」の一杯にぴったりです。
ペアリングって、難しく考えなくていい
「この料理にこのワイン」って考えると、なんだか堅苦しいって感じちゃう人もいるかも。でも、そんなに気負わなくていいんです。
「おいしいな」って思える瞬間を大切にして、自分の舌で試してみるのが一番。失敗しても、それもまた楽しい。私はそう思います。
泡のご褒美で、ちょっといい夜

天ぷらって、日本の誇る“ごちそう”だと思うんです。そこに、シャンパーニュというフランスの“ごちそう”が加わることで、ちょっと幸せな夜ができあがる。
頑張った1週間の終わりに、サクッと天ぷらと、シュワっと泡。
それだけで、心までふわっと軽くなれる気がします。
今夜の献立に迷ったら、ぜひ一度「天ぷら×シャンパーニュ」試してみてくださいね♪