最近、ちょっと疲れたな〜ってときにふと思ったんです。
「旅に出たい。おいしいもの食べて、地酒でほろ酔いになりたい」って。
そんなときに始めたのが、“ご当地ごはんと地酒をセットで楽しむ旅”。
今回は、私がとっても心に残った「東北の海鮮」と「九州のあったか郷土めし」のペアリング旅をゆるっと紹介しますね。
東北の海は、うまみの宝庫だった。
東北を訪れたのは、春のまだ肌寒い時期。空気が澄んでいて、どこか静かで穏やか。
まず足を運んだのは、宮城県の塩釜。ここはお寿司の聖地としても知られていて、魚介の鮮度がとにかく違うんです。
カウンターのお寿司屋さんで出会ったのは、金華サバの押し寿司。
脂がのっていて、それでいてしつこくない。そんなサバに合わせたのが、宮城の地酒「浦霞 純米吟醸」。
▶︎商品参考:
浦霞 純米吟醸12|株式会社佐浦
香りがやさしくて、サバの旨みをふわっと引き立ててくれる。やっぱり土地のもの同士って、仲良しなんだなあって思っちゃいました。
青森のホタテと、ぬる燗の幸福。
次に訪れたのは青森県の陸奥湾。港近くの市場で食べた、焼きホタテのバター醤油が忘れられません。
ぷりっぷりのホタテに、香ばしさとコクがプラスされていて…思わず「うわぁ」って声が漏れちゃうくらい。
一緒にいただいたのは、青森の酒「豊盃 特別純米酒」。ぬる燗にしてもらったら、これがまた、バターとお醤油の風味にぴったり。
▶︎商品参考:
豊盃 特別純米|三浦酒造株式会社
じんわりとしたぬくもりが、ホタテの甘みと交わって、心まであたたまるようなペアリングでした。
東北の夜は、〆の郷土汁で。
旅の夜、寒さに震えながら入った居酒屋で出てきたのが「せんべい汁」。
南部せんべいをお鍋で煮た青森の郷土料理です。モチモチになったせんべいが、鶏や野菜の出汁を吸って、まるで麩のよう。
ここに合わせたのが、秋田の「新政 ラピス 純米酒」。生酛づくりの奥行きある酸味が、汁ものとよく合うんです。
▶︎商品参考:
新政 ラピス|新政酒造公式
体の芯からあたたまって、心がほどけていくような夜。やっぱり東北の地酒は、静かに寄り添ってくれる優しさがあるなあ。

九州で出会った、あったか郷土ごはん。
さて、旅は南へ。
冬の終わり、少しだけ春の気配が漂う福岡県柳川市を訪れました。目的はひとつ、「うなぎのせいろ蒸し」。
タレのしみ込んだごはんの上に、ふっくら香ばしいうなぎ。甘めの味付けに合わせたのは、佐賀の地酒「七田 純米吟醸 無濾過生酒」。
▶︎商品参考:
七田 純米吟醸|天山酒造
フレッシュなのにお米の旨みがしっかりあって、うなぎのタレの甘さを邪魔せず、ちゃんと包み込んでくれる。九州の懐の深さを感じた瞬間です。
熊本では、馬刺しと辛口のマリアージュ。
熊本といえば、やっぱり「馬刺し」。
鮮度が命なので、現地で食べると全然違う!甘醤油におろしニンニクや生姜をちょんとつけて、ひとくち。
そこに合わせたのが、熊本の「香露 特別純米酒」。
▶︎商品参考:
香露 特別純米酒|熊本酒造研究所
少しドライでキレのある酒質が、赤身の濃厚な味わいとよく合うんです。口の中でしっとりと重なり合って、心地よい余韻に包まれました。
鹿児島の黒豚と芋焼酎、だけじゃない楽しみ方。
鹿児島に来たら、ついつい芋焼酎を選びがち。でも、ちょっと変化球で合わせてみたのが「黒豚とんこつのしゃぶしゃぶ」に「大海酒造の海(うみ)」。
▶︎商品参考:
海|大海酒造
名前もかわいくて、なんだか惹かれちゃいますよね。
この焼酎は、芋っぽさが控えめで、すっきりしてるので、脂ののった黒豚にもさっぱり寄り添ってくれました。
しゃぶしゃぶの合間にちびちび飲む時間が、ほんとうに至福。鹿児島の空気って、なんか時間の流れまでやさしいんですよね。
最後に:郷土料理と地酒は、最高の旅のおとも。
今回の東北と九州の旅を通して思ったのは、
「地元の料理×その土地の酒」って、最強のペアリングだなぁってこと。
高級レストランじゃなくてもいい。
市場の一角の食堂でも、駅近くの居酒屋でも、そこには地元の人の暮らしがあって、
その味に合うお酒がある。それって、とっても豊かで、やさしい体験だと思うんです。
次は四国の鯛めしと、北陸の蟹と日本酒の旅を予定中。
また、ゆるっとレポートしますね♪
「気負わず、おいしく、ゆるっと楽しく」
そんな気持ちで、今日も一杯。次の旅先は、どこにしようかな。